cocoaruの利用者さんに小説を書く方がいる。

小説を書く人と知り合いになるのはその方が初めてだ。

いつも書き手視点の話を聞かせてもらっている。楽しい。


その利用者さんが新作の『ブラックホームダウン』という小説を書いた。

表紙は別の利用者さんが描いて、製本している。

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文章データは、事務所のパソコン内に入ってはいるがせっかくなので製本されたもので読みたかった。

なので、外部に向けての販売を開始したと同時に、僕も購入した。

それを読む時間がやっとできたので、読んだ。(最近、何かと忙しめ。)



発達障害のある理図(りと?読み仮名無しなので、たぶん、りと。)が子どもたちに自作紙芝居『パキポキアライグマ』を読み聞かせているところから物語は始まる。

「黒いアライグマは、洗い物が得意ですが、人間にお前の手は雑菌に満ちているから仕事は任せられないって差別されるの。ぐすん、こんな厳しいご時世なのに、限られた職しか選べないよー」

『パキポキアライグマ』のアライグマのセリフだ。

ネタバレはしない範囲で僕の好きなところを書く。

理図の職場は計測就労支援作業所だが、社名は存在する。
APOだ。カタカナでアポと読ませるが、アポイントメイントオフィスの略らしい。障害者が気軽にアポできる作業所にしたいとの思いでつけたらしいが、単にNPO法人であることをもじっただけではないかと利用者は疑っている。真意は定かではない。

気軽にアポできるってところが、個人的にすごく好きな感じだ。

何かの機会にパクらせてもらおうと思う。

安易な感じに惹かれる。

そのキャッチコピーが世に浸透して、新たな仲間と出会える日がきっと来ることを。ブラックでもアットホームでもない、作業所を、障害者の居場所だと安心してくれる世の中になることを。

ブラックでもアットホームでもない、というところが僕は好きだ。

ブラックだとかアットホームだとかは、お相撲が決めたことだ。(これの意味は本文を読んで下さい。)

ただのお相撲が決めた(に決めさせた)ことなんだと思いながら、ブラックとアットホームを行きつ戻りできるような、そういう場所っていいよなー、と思った。


皮肉っぽい前向きさが魅力の小説だと思います。


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